既に2月だが、それでも言わせてほしい。明けましておめでとうございます。野地である。今年初記事です。
今年も元気にエンジニアとして頑張っていきたいところだが、あれだ、コードばっかり書いていると人間、疲れる。
そんな時は高校生からの趣味であるメタル系のバンドを聴いていると脳がみるみる元気になっていく。一説によるとそのうちガンにも効くようになるらしい。
さて、そんなメタル系のバンドで好きなバンドを数えるとまあ200くらいは出てくるのだが、その中から絞って今回は51組のバンドを紹介してみたいと思う。
比較的メジャーなバンドからウルトラマイナーなバンドまで選り取りみどりだが、どのバンドもかつてドラムという楽器を愛していた(今もまあまあ愛している)野地が自信を持って「最高!」と言えるナイスバンドなので、是非あなたのお気に入りバンドを見つける手立てにしてほしい。
目次
注意1:今回紹介するバンドは野地個人の「メタル系」というあやふやな基準で選んでいるので実際はロックだったりパンクだったり果てはグラインドコアだったりする。ジャンルに貴賎無しということで、厳格なメタルファンの方は大目に見てほしい。
注意2:一応下記の通り、バンドごとにジャンルが書いてあるがこれも野地の主観によるあやふやなモノなので本気にしないで欲しい。こと日本ではジャンルの話題は炎上しやすいので、一応前置きしておく。
説明:単に紹介文章だけでは分かりにくいので、野地の完全主観・不安定な記憶によるデータとチャートを用意した。流し見する程度で参考にして欲しい。
- ジャンル
- 野地の主観によるジャンル分け
- 出身国
- バンドの出身国。メンバーは国籍と一致していない場合もあるので注意。
- 構成
- Vo←ボーカル, Gt←ギター, Ba←ベース, Dr←ドラム, Key←キーボード, Syn←シンセサイザー
それ以外に何かある場合は説明を参照。()は居たり居なかったり流動的であるとの意。
- キャッチー度
- 星五段階。多ければ多いほど多分聴きやすい。
- イッちゃってる度
- 星五段階。多ければ多いほどアタマか演奏技術のネジが吹っ飛んでる。
- ドラムの変態度
- 星五段階。かつてドラムを叩いていた野地が個人的に尊敬する段階。低くても下手というわけではない。むしろ低いほうが安心して聴ける。
- The Agonist
- After the Burial
- Animals As Leaders
- Arch Enemy
- Arsis
- Attack Attack!
- Beneath The Massacre
- Boris
- Born of Osiris
- The Berzerker
- Converge
- Crothfaith
- Cryptopsy
- Decapitated
- Divine Heresy
- Dragonforce
- Dreamtheater
- Dying Featus
- Edge of Sanity
- Eluveitie
- Equilibrium
- Fear Factory
- Fear, and Loathing in Las Vegas
- Fleshgod Apocalypse
- GYZE
- Heaven Shall Burn
- Iwrestledabearonce
- Korn
- Kvelertak
- Limp Bizkit
- maudlin of the Well
- Meshugaah
- Monuments
- Mudvayne
- Nile
- Norther
- Obscura
- Origin
- Periphery
- Psyopus
- Rammstein
- Rings of Saturn
- Sigh
- Slipknot
- Soilwork
- Sonata Arctica
- System Of A Down
- The Dillinger Escape Plan
- Thy Art Is Murder
- Veil of Maya
- Viraemia
- まとめ
The Agonist
- ジャンル
- メタルコア
- 出身国
- カナダ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
クリーン・グロウルの二種類を使い分ける女性Voを擁するメタルコアバンド。
比較的キャッチーな部類で聴きやすい。
ゴシックな雰囲気を漂わしたかと思えばストレートなデスメタルをやってみる中に二種類のボーカルを組み込む味付け濃いめなバンド。
現在、初代ボーカルのアリッサ・ホワイト=グラズは現在後述のArch EnemyでVoをしている。
After the Burial
- ジャンル
- Djent/デスコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
Djent的超重低音を鳴らすバンド、というとよく居るMeshugaahフォロワー的なバンドに聞こえるが、ただの重低音リフとキャッチーなリフの切り替えが非常に冴えている。
ベースの音作りもただの音圧上げ要因となっておらず、ベロベロギョンギョンの存在感を放っていて非常によろしい。ドラムも手数で押すところは押しつつ一辺倒になってないのが素敵。
Animals As Leaders
前の記事で紹介した曲よりだいぶキャッチーな曲。でも良く聴くと変態が居る。
- ジャンル
- プログレッシブメタル/Djent
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Gt, Gt, (Ba), Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
Vo無しのインストゥルメタルバンド。とにかくギターが上手くてオシャレなことで有名、ギタリストならお馴染みのトシン・アバシ先生が率いている。
ジャズやフュージョンをうまい具合にメタルへ昇華(聴く人によっては逆かも)したサウンドはまさしく芸術。
演奏技術の高さからイッちゃってる度をやや高めにしたがボーカルがなく、いい感じにオシャレなので一般の方にも結構オススメできる。変拍子きっついとか言ってる輩にもどうぞ。
Arch Enemy
高校生の時にめっちゃ練習した思い出の曲(そして叩けなかった)。女性ですげー声出してる人の先駆けだったと記憶している。
- ジャンル
- メロディックデスメタル
- 出身国
- スウェーデン
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
メロディックデスメタルの代表格。攻撃的な展開の最中にギターが泣きまくる。
前任ボーカリストのアンジェラ・ゴゾウ曰く「ボーカルは打楽器」と言うように音程の無いグロウルが攻撃性を担保し、その代わりにギターが主人公として輝きまくる典型的構図の第一人者。
北欧ってメタルが人気らしいね! って話題を振られたら「Arch Enemy最高だよな!」って言っておけば少なくとも話の通じる人に認定される。マジで北欧は良質なメタルバンドだらけ。
Arsis
- ジャンル
- メロディックデスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Gt:Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
比較的シンセに頼らず(?)古き良きデスメタルバンドサウンドを貫いているナイスデスメタルバンド。
旋律だけ聴けば日本のアイドルソング並みにキャッチー、でも思わず拳をふりあげるデスメタルサウンド。
聴けば聴くほど、良いメタルとは良いギターリフのことなんだぜお姉ちゃアアアアアアアン!!!! とギターが言っているのかのようだ。
余談だが、有能なギタリストを入れる度に他のバンドに引き抜かれるカワイソウなバンドでもある。マローン(Vo:Gt)兄貴はマジでキレていい。
Attack Attack!
- ジャンル
- メタルコア/ピコリーモ
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr, (Syn)
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
皆大好きピコリーモ的サウンドの元祖的存在バンド。
シンセサイザーを大胆にフィーチャーしたダンス・EDM的次世代サウンドと大胆なブレイクダウンによる超展開で世界のキッズを虜にした。
キャッチーさと狂気を同居させた革新的かつ確かなサウンドのセンセーショナルさで、デビュー以後、悪く言えば彼らの模倣とも言えるバンドが世界に大量発生した。
メタラーだけどウェイしたい! という貴方にピッタリ。いや、色物扱いされてるけどマジでいいと思う。
現在は惜しくも解散。
Beneath The Massacre
ドラムが人力なのがにわかに信じがたい。個人的に1:31~からが大好き。
- ジャンル
- テクニカルデスメタル
- 出身国
- カナダ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
マシーン。この一言が超似合うスーパーテクニカルバンド。通称BTM。オススメできない最高のバンドその1。
ドラムは人か? と思う機械っぷり。弦楽器隊もVoも人間味が無く、無色かつ機械。
じゃあ何を楽しむのか? と言えば機械っぽさの中にあるグルーヴ、もしくは純粋にテクニック。
もし音楽として理解できなくても、ちゃんとこの手の音楽を楽しんでいるファンが世界中にいることは知っておこう。少なくとも日本ならここにいる。
Boris
公式サイト様より拝借。冗談でなく、ライブへ行くと腹で音圧が楽しめる。
- ジャンル
- ロック
- 出身国
- 日本
- 構成
- Vo/Ba/Gt, Gt/Vo, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
国産ロックバンド。メタル色は意外と薄いが、めっちゃ「ヘヴィ」なサウンド。国内よりも海外で有名なのが有名。
どこか芸術家肌なアートワークと楽曲ごとに違う「ヘヴィ」さが最高。
ライブに行くと本当の意味での「轟音」が味わえる。最近忙しくて行けてないなぁ……。
Born of Osiris
前回の記事より新しい曲のPV。若干エピック度が強めになって薫り高い。
- ジャンル
- Djent
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo Gt, Gt, Ba, Dr Key/Vo
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
単調化しやすいDjent勢の中でも確かなキャラクターを保っている実力派バンド。
ボーカルは徹底してグロウル・スクリームで攻め立て、メロディアスな楽器陣とシンセサイザーが楽曲を彩る。
個人的には絡みつき地を這うようなリズムも魅力の一つ。
The Berzerker
容赦ないテクノ×グラインドコア風味の曲。ドラムの音作りが狂ってる。
- ジャンル
- インダストリアル/デスメタル/グラインドコア
- 出身国
- オーストラリア
- 構成
- Vo Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
デジタルマシーンなデスメタルを聞かせてくれるテンションマックスなバンド。
デジタルな音を多用するバンドは沢山いるが、「その方向行ったかーwww」と言っちゃうようなキャッチーさのかけらも無いブちぎれサウンドが魅力。
残念ながら解散済。
Converge
- ジャンル
- マスコア/カオティックハードコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
この手のバンドの中では神と崇められている気がする大御所バンド。どこのレビューを見ても評価が高い。
ブちぎれたVoとブちぎれたGt、ブちぎれたBaに加えてブちぎれたDrがぶつかり合ってるのに結果インテリジェンスを感じさせる奇跡のバランス。
このバンドを聴いていると、なにもキャッチーなだけが素晴らしさではないと思う。何色って聞かれても例えられない。
Crothfaith
代表曲のPV。この手の日本のバンドではかなりドライな曲でウルトラかっちょええ。
- ジャンル
- メタルコア
- 出身国
- 日本
- 構成
- Vo Gt, Ba, Dr, Syn
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
大阪で結成されたガチめのメタルコアバンド。
大抵この手のシンセサイザーを大胆にフィーチャーしたバンドをメタルおじさんに聴かせると「チャラい」という感想が返ってきそうなものだが、メタルとしての「マジ」度が高いという稀有なバンド。
良い感じにウェイした曲あり、ガチでブラストしてる曲あり、日本のThe実力派という感じ。曲にもよるがドラムパねぇ。
Cryptopsy
ジャケが怖いが、名曲なのでPVを押しのけてこの曲を紹介。ドラムが最高に楽しい。
- ジャンル
- テクニカルデスメタル
- 出身国
- カナダ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
デスメタル界の星ことCryptopsy。オススメできない最高のバンドその2。
元祖なにを言っているのかわかんねぇゲロゲロボーカル、うねりにうねりまくるギター・ベース、人間辞めた現人神ドラム、全てが極まってキマってるイッツァデスメタルワールド。
個人的な話だが、ここに在籍しているドラマーのフロ・モーニエは最も尊敬するドラマーの一人で、ただ速いだけではなくドラマーならよだれ垂れまくりのインタレスティングなフレーズ製造機。マジで先生になってくれ。
Decapitated
- ジャンル
- デスメタル
- 出身国
- ポーランド
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
メロディー色の薄い、古き良きデスメタルを現代のカタチに合わせて提供し続ける良質デスメタルバンド。
マシーナリーなフレーズが多めだが、それでも「お、人間がちゃんとグルーヴしてるぜ!!!」というウマみが感じられるのは最近流行りのテクニック至上主義バンドでは味わえぬメリット。
とかいいつつ区分としてはバカテクの部類にガッツリ入る演奏陣がニクいね!
Divine Heresy
- ジャンル
- インダストリアルメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, (Ba), Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
インダストリアルメタル界の第一人者であるディーノ・カザレスがバスドラムの世界最速記録を持つティム・ヤングと組んだインダストリアルメタルバンド。
冷たい機械感を持ったギターリフとビチっとしたバスドラムの同期に思わず体が乗ってしまうインダストリアルなサウンドが魅力。機械寄りなアプローチだけど速さではなくグルーヴを追い求めた感じがする。
とは言ってもやっぱりドラム早すぎだけどね!!!!
Dragonforce
- ジャンル
- メロディックスピードメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
皆大好きドラフォ。もはやメタルなんか毛ほどにも興味が無い貴方にも勧められるキャッチーさ。デスメタルがバーボンだとしたらこの人たちはコーラ(いい意味で)。
日本人の好みにドはまりしているメロディアスな旋律とパワフルなクリーンボーカル、ひたすら疾走のドラムが分かりやすすぎて最高。通称「イケメン」のハーマン・リを始めとしたバンドメンバーもキャラが立ってて最高。
Dreamtheater
- ジャンル
- プログレッシブメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
プログレッシブメタルといえばな超大御所ドリムシ。
曲の完成度っていう言葉は必ずしも総合力のことではなくて、「この曲完成度たっけーよな」の思わせる一種のステータスだと思うのだが、このバンドはそのステータスが常にカンストしてる感じ。
クラシックのように聴きやすくも荘厳、圧倒的カリスマでメタルしている。変拍子も個性が欲しくてというよりは楽曲に必要だからこうなっている、みたいな説得力を感じさせるのがスゴイ。
あと、何気に現ドラマーが手の速さ世界一の人です。
Dying Featus
- ジャンル
- ブルータルデスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo/Gt, Vo/Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
デスメタルといえばツインギターで厚い音圧をぶつけてくるイメージかもしれないが、この世界にも居るんです実力派スリーピースバンド。
最高にカッコイイデスメタルハゲことジョン・ギャラガーさん、ギリギリ人間じゃない素敵な声で歌いながらよくそんな複雑リフ弾けますね!? ってベースあんたもかい!! って突っ込みを入れてる裏でドラムがデュルルルルルってなってるバンド。デスメタルの良いとこ煮込み。
Edge of Sanity
- ジャンル
- デスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, (Gt), (Gt), (Ba), (Dr)
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
後に流行ることになるメロディックデスメタルの源流を作り出したバンド。プログレッシブデスメタルの源流でもある。
要は「今いるデス系バンドのほとんどは俺の影響下にあるかモグリ」とか言ってもゲンコツ程度で済むバンドなのだが、実際聴いてみると「古いくせしてカッケェぞこいつwww」ってなる憎めない最高なバンド。
普段はVoのダン・スワノがマルチプレイヤーのため、たまに全パートを一人で担当しちゃったアルバムとかもあるが、アルバム一枚(40分とか)で一曲で~す^^みたいな流行りを作り出した主犯格バンドもここだと目される。
Eluveitie
昔懐かしいメタル(?)。ノスタルジックな雰囲気でテンションマックスになれます。
- ジャンル
- フォークメタル
- 出身国
- スイス
- 構成
- Vo, Gt, (Gt), Ba, Dr, Bp, Vn, その他色々
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
ボーカル、ギター、ベース、ドラムといった基本的なバンド構成に加え、バグパイプやバイオリン、ハーディ・ガーディなんかが加わった大所帯のフォークメタルバンド。
ボーカルは基本的にグロウルだが、昔懐かしい民族的フレーズのキャッチーさで意外と聞きやすい。メタルって基本的にどんなジャンルと合体させてもイケる。
Equilibrium
どう聞いても先祖は海賊メタル。ぜったいディ○ニーランドで流しても違和感無い。でもちゃんとグロウルしてるメタル。
- ジャンル
- バイキングメタル
- 出身国
- ドイツ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
日本人が聴くとパイレーツオブカリビアンな海賊感を感じるバイキングメタルの代表格。めっちゃヨーホーホーなんだけどメタルしてやがるぜこいつら! な感じが最高に陽気で乗れる。
シンセをふんだんに使う系のメタルだが、全然ピコピコしておらず、むしろ俗に異臭騒ぎと例えられるクッサいメロディを掲げるバンドなのでウェイな空気に抵抗があるあなたにも安心。思わず拳を振り上げる系。
Fear Factory
- ジャンル
- インダストリアルメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
先ほどの紹介したDivine Heresyでも出てきたディーノ・カザレスが率いるインダストリアルメタルバンド。こっちの方が歴史の深いバンド。
やっぱり冷酷なギターリフとドラムの同期が特徴的なインダストリアルメタルバンドだが、サビがサビらしくクリーンボイスでキャッチーに彩る辺り意外と聞きやすいかもしれない。
Fear, and Loathing in Las Vegas
普通サビだとかメロだとかは一曲の中で何回か繰り返されるものだが、この曲は全然繰り返さないで新しい展開を次々に繰り出してくる。楽しい。
- ジャンル
- ポストハードコア/ピコリーモ
- 出身国
- 日本
- 構成
- Vo, Vo/Key, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
兵庫県出身、ピコピコしてるメタルなバンドの代表格。ゲーム音楽とか好きな人は絶対好き。ダンスビートが好きな人もおそらく好き。
というかメタルなバンドでは珍しくアニメとのタイアップが結構な頻度で行われているのでアニメ好きな人は結構聴いたことがあるかもしれない。
オートチューンのクリーンボーカルとグロウル主体のツインボーカルが分かりやすくも結局楽しいいいいいってなる賑やかなバンド。万人にオススメ。
Fleshgod Apocalypse
荘厳なクラシックと無慈悲なデスメタルのハイレベルな共演。神々しくも禍々しい。
- ジャンル
- ブルータルデスメタル/ネオクラシカルメタル
- 出身国
- イタリア
- 構成
- Vo/Gt, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
イタリア出身の「バッハの時代にメタルがあったらこんな感じ」なクラシック×デスメタルなバンド。
でもクラシック特有の安眠できそうな感じは皆無でドラムは一切休まぬブラストビートの嵐。テクニカルなことは間違いないが、一切の小手先テクニックを排した気持ちの良いブラスト三昧。
そこにクラシックの美旋律が乗る新世界は多くのメタルおじさんを虜にし続けている。基本的にハイクオリティ。
GYZE
パワフルなメロデスの旨味が爆発している。やっぱり国産はダシが違う(?)。
- ジャンル
- メロディックデスメタル
- 出身国
- 日本
- 構成
- Vo/Gt, (Gt), Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
国産正統派メロディックデスメタル。メタル系ジャンルの中でもメロデスは日本人の琴線に触れることが多いとされるジャンルだが、国産だけあってもう僕らの琴線に触れまくり。
日本人じゃなくても心の大事な部分を鷲掴みにしてこねくり回してくる美旋律に酔う。こんなに分かりやすくメロデスするのも一種の才能なのかもしれない。
Heaven Shall Burn
個人的ベストナンバー。ザクザクドシドシしつつも泣かせるところは泣かせるナイスメタルコア。
- ジャンル
- メタルコア
- 出身国
- ドイツ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
雨後のタケノコのようにボコボコ誕生しつつも結局横道にそれがちなメタルコアバンドが多い中、今もファンの期待を裏切ることなくストレートなメタルコアを提供し続けるドイツの雄。
ドイツっぽいガッチリしつつも人間味が爆発している安心クオリティのメタルコアが聴けるこのジャンル最強のバンド。個人的にここのボーカルマルクス・ビスコフのグロウルはメタル系のバンドの中でも最も好み。
超オススメ。
Iwrestledabearonce
- ジャンル
- カオティックハードコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr, (key)
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
まあ、曲がうんぬんの前にPVを見てほしい。どうだい、最高だろう?
アメリカ出身のなんでもありカオティックハードコアバンド。1秒後になにが起こるか予測不能な超展開と「大方意味不明だが一つだけ言えることがる。こいつらはバカだ」というセンセーショナル性を持つ。誉め言葉よ。
グロウルと普通の女声を操るボーカルに良く聴くととんでもないことをしている楽器陣が全力でバカやってる最高のエンターテインメントをお楽しみあれ。
Korn
- ジャンル
- ニューメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
メタルにヒップホップを組み合わせたニューメタルの大御所。キャッチーなんだけどそこら辺のバンドよりはるかに「ダーク」な雰囲気で、かつノリが良い。
特にベースのフィールディが鳴らすほぼ打楽器と化したスラップサウンドはベーシストならアドレナリンドバドバ。
ヒップホップを取り入れているだけあってメタルとは違う「自然と頭降っちゃう感」が最高。
Kvelertak
メタルというより凶暴すぎるロックみたいな雰囲気が堪らない。PVの悪ぶり方も完全に心得ている。
- ジャンル
- ブラックンロール
- 出身国
- ノルウェー
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
ノルウェー出身、ブラックメタルとロックンロールを組み合わせたハードコアパンク……と、説明が難しいが、要は多少ダークなんだけど基本陽気でギャーギャー楽しくやろうぜ! 的サウンドのナイスバンド。
専任ギターがなんと三人もおり、音が厚いったらありゃしないが、けっして重苦しくなく、返って軽快なそのサウンドは何も考えずヘドバンしたいあなたにピッタリ。
Limp Bizkit
ヒップホップ嫌いな人は開始2秒でブラウザバックしそうだが、良く聴くといい感じにロックのエッセンスが感じられる。間に入るピー音も楽しい。
- ジャンル
- ニューメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr, (DJ)
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
ヒップホップをメタルに取り入れたというよりはメタルっぽいヒップホップなバンド。
その性格上賛否が真っ二つに分かれるバンドだが、自分は好き。やっぱメタルもヒップホップも「リズムのオイシイ所」を煮詰めた音楽だからそのいいとこドリなこのバンドが好き。
maudlin of the Well
上級者向け。変な夢から覚めた直後の雰囲気が好きなら多分好き。
- ジャンル
- マスメディックコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr その他色々
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
一つ前とは異なり、今回紹介する中でおそらく最もマイナーなバンド。
メタルサウンドの上にサックスやハープなどで浮遊感あるフレーズを乗っける超実験的サウンド。それでいて破綻していないのが素人にマネできないカリスマ性を感じさせる。
残念ながら解散済。メタルさは減ったがその天才性はKayo dotで引き続き聴ける。
Meshugaah
ゴ○ブリがちょろっと出てくるので注意。だんだんリズムが壊れてくる。
- ジャンル
- Djent
- 出身国
- スウェーデン
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
全Djent系バンドのルーツ。Meshugaahを真似ただけのバンドは世界各地に大量発生しているが、いまだにここを超えるクオリティのバンドが存在しないと揶揄される最強バンド。
厳密には変拍子ではなくポリリズムなのだが、素直に頭の振れない超難解なリズムと8弦ギターによるジェンジェンサウンドで好みがめっちゃ分かれるとされてきたが、この手のジャンルとしては世界中のファン数随一な気がする。
全ての、4拍子に洗脳された哀れな輩はこのバンドで目を覚ますべき。
Monuments
一押し曲。1:52~の切り替えポイントで毎回シビれる。弦楽器隊がいい仕事しすぎ。
- ジャンル
- プログレッシブメタル/Djent
- 出身国
- イギリス
- 構成
- Vo, Gt, (Gt), Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
魔術的サウンドが魅力のプログレッシブメタルバンド。
メタルバンドが自らの個性とする要素は色々あるが、このバンドにおいてのそれはは独特なエピックサウンド・展開にあるかと思われる。
Djent特有のザクザク重いリフを主体とはしているもののグロウル・クリーンを使い分けつつ時折流れる魔術的なリフに唯一無二のモノを感じるのは自分だけだろうか。良質。
Mudvayne
- ジャンル
- ニューメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
凶暴かつ知的な雰囲気を漂わせるニューメタルバンド。初期はSlipknotばりの派手なメイクを施していた。
売れ線かと思いきや一筋縄ではいかない音楽性を持っているバンドであり、メタル初心者から玄人まで広くオススメできる。個人的には特にベースのサウンドが好き。
Nile
- ジャンル
- ブルータルデスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Gt/Vo, (Gt/Vo), (Ba/Vo), Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
エジプト出身と誰もが一度は勘違いするアメリカ出身のエジプトフィーチャーデスメタルバンド。
全パートの超絶技巧をベースに中東の香りがする旋律を奏で、歌詞には学者顔負けのエジプト考察を取り入れるという特異なバンド(とは言っても現在はフォロワー的バンドが増えてきたようだ)。
ドラマーのジョージ・コリアスは現デス系ドラマー最強との呼び声も高い。
Norther
北欧のイケメン’sがイカした曲を無慈悲に演奏する緊張感のあるPV。
- ジャンル
- メロディックデスメタル
- 出身国
- フィンランド
- 構成
- (Vo), Gt/Vo, (Gt/Vo), Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
かつて勢力的に活動していた北風ことNorther。その名に恥じぬ冷たい狂気と男臭いドラマチック性が同居したThe北欧メタルが魅力。
残念ながら既に解散済であるが、メンバー間の仲は未だ良好らしく、元メンバーの活躍は現在でもEnsiferumやWintersun等で聴くことができる。
Obscura
キモイは最高の誉め言葉という前置きの後で言わせて頂こう。最高にキモイ。
- ジャンル
- テクニカルデスメタル/プログレッシブデスメタル
- 出身国
- ドイツ
- 構成
- Gt/Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
へ、変態だーーー!! 的バンドその1。特に弦楽器隊のヌルヌルさ加減は正直ヒくレベルに変態。メタル界の4K画質。ドラムも頭痛くなる程プログレッシブ。メタル界のシュリニヴァーサ・ラマヌジャン。
ドイツメタル勢にだいたい共通するのは土台めっちゃガッチリしてるね的ニュアンスなのだが、このバンドはすべてのエネルギーをテクニカル方向に振り切っているので微妙にアメリカのバカテク集団に通じるモノがある。でもやっぱり変にハズさずガッチリしてるのがナイスドイツ。
Origin
たまに青年誌漫画で「激しいのが好きなの///」とかいう表現を見かけるが、まずはこのドラムとベースの指使いを見て欲しい。僕も大好きです、こういう激しい、人間辞めちゃった人達。
- ジャンル
- ブルータルデスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, (Gt), Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
日本限定で通称弁当。弁当は弁当でも非常にマッシヴな弁当。
楽曲は非常に無慈悲なブラストビートの嵐で、普通のドラマーには荷が重すぎる手数が延々続く。人間工事現場とはまさにこのこと。轟音でかき消され気味だが、良く聴くとベースもウルトラ変態。ギターも程々に変態。
Periphery
このキャッチーながらも絶対コピーしたくない演奏。次世代の風を感じる。
- ジャンル
- Djent
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Gt, (Ba), Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
MeshugaahがDjentの源流だとしたら、世にそれを広めたのがこのPeripheryである、とよく言われるDjent界の星。化け物めいたギターが三人もいる贅沢なバンドでもある。
とは言え多くのDjent系バンドの平均値的バンドかと言われればそんなことはなく、むしろこの手のメタルバンドの中ではかなりキャッチーな部類。
Peripheryのスゴイ所はメタル特有のエグみを薄くしつつも変わらず超絶的なテクニックでメタルおじさんのツボを外さない部分にある。万人にオススメ。
Psyopus
先に言っておくと、黒板をひっかく音 or 拡声器についているサイレンの音が苦手な人は聴いてはいけません。
- ジャンル
- マスメディックコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
へ、変態だーーー!! 的バンドその2。バンドマンなら誰もが一度は考えたことがある「こういう変なことすればみんな注目してくれるよね?」という浅はかな考えを正義のメタルパワーで叩き潰してくれる真の変態仮面。変態の格が違う。
ギターはリフというより効果音を鳴らすことに夢中だし、ベースは音でナメクジの真似をしてるし、ドラムはテンポだけキープして後はやりたい放題。ボーカルは楽器陣ガン無視でブチ切れている。最高。
Rammstein
彼らのPVは問題作だらけだが、ここでは前に紹介したPVよりも悪名高いものをチョイス。ちなみにメンバーは全員ノンケです。
- ジャンル
- インダストリアルメタル/タンツメタル
- 出身国
- ドイツ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
恐らくドイツで最も有名なメタルバンド。ライブでめっちゃ火を使うことで有名。エフ○フもドラ○エも真っ青な火力で観客を楽しませてくれる。
タンツメタル(英語風に言えばダンスメタル)という踊れるリズムを軸に、とにかくファンを楽しませてやるぜ! という気概が随所に感じられる生粋のエンターテイナー。
あと、メンバーの平均身長が190cmぐらいでほぼ全員マッチョ(Keyのフラーケだけガリガリ)なのでビジュアルが非常に映える。マッチョ好きにもオススメ。
Rings of Saturn
若干流血表現があるが、そこまでグロくはないので安心してほしい。グロいのは演奏技術のほう。
- ジャンル
- デスコア/テクニカルデスメタル
- 出身国
- ドイツ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, (Ba), Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
マジで宇宙人なんじゃないかという、グロテスクかつスペーシーなサウンドでピロピロやりまくるデスメタルバンド。
一貫して宇宙人レベルの演奏力でやりたい放題デスメタルしているのが特徴だが、鬱というよりむしろ陽気寄りなのは「笑っちゃうくらいスゴイ」という言葉がピッタリはまる音楽性ゆえ。
Sigh
ホラー映画のような不気味さの中に渋いギターロック的なかっちょよさがある。良い意味で古典的なロックの良さが感じられる曲。
- ジャンル
- ブラックメタル
- 出身国
- 日本
- 構成
- Vo/Key, Gt, Ba, Dr, Vo/Sax
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
日本のブラックメタルといえばこのバンド。ブラックメタルだけでなく、古き良きロックからの流れも汲む。基本的には凶悪なメタルなのだが、美しい旋律や実験的なプログラミング等、頭脳派な一面を覗かせるのが堪らなくセクシー。
中心人物である川嶋未来はメタルへの造詣が深く、かつ英語が堪能なためよく海外バンドのインタビュー記事を書いている。川嶋さんいつも楽しく読ませてもらっています。
Slipknot
個人的には2ndアルバムが好きだが、人に薦めるならこの4thアルバム。そして代表曲のこれを語らなければ始まるまい。今でも憧れの存在。
- ジャンル
- ニューメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr, Per, Per, DJ, Sampler
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
Limp Bizkitの紹介で彼らが一番有名、と書いたが条件次第ではこちらのほうがメジャーかもしれない。自分の中でメタルを聴き始めた原点。
9人という大所帯の大人気バンド。メタルのオイシイ所を総取りしたようでブルータリティを失わない神バンド。とか言いつつこのバンドから入って卒業していくファンもちらほらいる。自分は未だに結構好き。実はこの紹介記事が51組と中途半端なのは、自分の中で別格すぎて50の中にこのバンドを入れ忘れたため。青春。
Soilwork
気持ちの良い爽快なメタルコア。メタルに爽やかさなんて!? と思っている人に是非聴いて欲しい。マジ爽快。
- ジャンル
- メロディックデスメタル/メタルコア
- 出身国
- スウェーデン
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
メロデス界の代表格でありながらコーラスパートへ美メロを積極的に取り入れるなど革新的なメタルを模索し続ける猪突猛進バンド。
メンバー全員がかなりの演奏技術を持ちながらも、それのみを特徴とするテクニック至上主義から一歩垢ぬけた楽曲のクオリティをも担保する王道的進化を遂げている。つまり純粋にカッコイイ。
Sonata Arctica
- ジャンル
- メロディックパワーメタル/メロディックスピードメタル
- 出身国
- フィンランド
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr, Key
- キャッチー度
- ☆☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
力強いクリーンボーカルによるクッサいメロディをメタルサウンドの楽器陣が支える王道的メロディックパワーメタルバンド。
初期アルバム4枚目くらいまでは疾走感溢れるメロディックスピードメタルだったが、後期に差し掛かってくるとスピード抑え目のもうチョイ大人のメタルへと変貌した。個人的には初期のほうが好きだが、後期もなっかなかにクサくて好き。
System Of A Down
難解な歌詞とロックのお手本のようなカッコよさ。それよりも個人的にはダロン(Gt)の顔がツボ。バンドマンは顔で演奏してナンボ。
- ジャンル
- ロック/ニューメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆
メンバー全員がアルメニア系のアメリカ人で、非常に政治的・社会的な歌詞を歌うことで有名。
基本的にはかっちょええロックをやってはいるものの、サウンドや展開のそこかしこにニューメタル系のニオいを感じるのが魅力的。
万人に超オススメできるが、好きになるかどうかはその人次第ねー……的な説明でニュアンスが分かってもらえるだろうか。つまりクセも含めてカッコイイってことである。
The Dillinger Escape Plan
- ジャンル
- カオティックハードコア/マスメディックコア
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt/Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
へ、変態だーーー!! 的バンドその3。この手のバンドではConverge並みに敬われ崇め奉られている神の一角だが、そのベクトルはConvergeとはかなり異なっており、凄まじくカオティックで奇抜。
メンバーの笑ってしまうような演奏技術をもってして、グチャグチャなようで寸分の狂いも許されぬ緻密な演奏を聴かせてくれる。
やはり、好みはかなり分かれるバンドだが、デスメタルよりもエグ味は少ないし、なんだかんだでメロ/サビに該当する部分が用意されていたりで、頭を使わずとも聴いてて楽しいバンドだ。
Thy Art Is Murder
- ジャンル
- デスコア
- 出身国
- オーストラリア
- 構成
- Vo, Gt, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆
デスメタルとデスコアの中間に位置する楽曲が魅力のバンド。冷たくも抒情性に富んだギターリフにこれでもかという手数のドラムを突っ込んだフレーズがありそうでなかった爽快感を感じさせてくれる。
重すぎず軽すぎず、媚びすぎず無個性すぎず、と凶暴なサウンドの割に、この手のバンドの中では抜群のバランス感覚を持ってるバンドだ。ちょっとガラガラ気味のグロウルもいい仕事をしていて非常にGood。
Veil of Maya
個人的な好みで、比較的トゲトゲしかった初期の曲をチョイス。PVが意味わからないが、ギターリフもかなり意味不明で大変素晴らしい。
- ジャンル
- Djnet/プログレッシブメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆☆☆☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆
勢いのあるDjent勢の中でもBorn of Osirisに並ぶ人気を博している代表格バンド。
そんなDjent勢の中では大分メロい部類に入り、特に近年のアルバムはクリーンVoやエモな展開を取り入れ始め大変聴きやすいバンド。
ただ、そんな「売れ線か?」と言われてしまうような変化にも拘わらずセンスの高さは初期から一貫して持ち続けているので楽曲に飽きが来ず、テクニック至上主義のメタルおじさんもうっかりイイネボタンを押してしまうかのようなクオリティの高さが素晴らしい。
Viraemia
病気。今回紹介する中でも1、2を争う生理的嫌悪を感じさせる可能性あり。でも、これがたまらねぇんだよなぁ。
- ジャンル
- デスコア/テクニカルデスメタル
- 出身国
- アメリカ
- 構成
- Vo, Gt, Ba, Dr
- キャッチー度
- ☆
- イッちゃってる度
- ☆☆☆☆☆
- ドラムの変態度
- ☆☆☆☆☆
オススメできない最高のバンドその3。音とジャケと演奏技術がエグいマニア向けのバンド。
一時期ベーシスト(属性:メタラー)界隅で話題となったバンドで、ベーシストが使用しているベースがなんと10弦(ベースは普通4弦で、多くても6弦)。
まるで洗濯板を弾いてるかのような風貌でただの色物かと思いきや、まるで職人かのような軽やかな指使いでタッピングやスラップは勿論スウィープまで軽々とこなす超人ぶりは最早神々しいと言うべき域。
しかし、そんなベーシストに負けず劣らずギタリストやドラマー、ボーカルも揃いも揃って変態なので、もう最高。残念ながら解散済み。
まとめ
51組のバンド紹介、いかがだったろうか。
正直ここでは紹介しきれなかったバンドたちがまだまだ山のように居たのだが、愛があってもいい加減キーを叩けなくなってきたので今回はここまでにしたいと思う。
メタルという音楽はどんなに素晴らしくてもやはりまだまだアンダーグラウンドなモノと認知されがちだが、やっぱり世界中にファンが居て、アーティスト達は年々誕生している。
自分はドラマーではなくエンジニアという道を選んだわけだが、未だにメタルとドラムのことが大好きだ。
今回のこの長大な記事を隅から隅まで読み切る人は多分いないだろうが、どこか一つでも、この記事がきっかけで好きなバンドが増えてくれたらこれ以上のことは無い。