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国府津駅の思い出

ブログ開設の挨拶は済ませたので、今回はこのブログの名付け元にもなった国府津駅の思い出でも(ちなみに「こうづ」と読む)。

今でこそ小田急+京王線ユーザーの自分ではあるが、在学中はJRユーザーであった。

未だ眠るのに慣れない小田急線に揺られる通勤の途中、約三年間お世話になった国府津駅を思い出してみる。

国府津駅を使用するに至ったわけ

当時、通学の目的駅までは、私鉄を使った場合乗り換えが三回ほど発生してしまうのに対し、JRを使えば一回で済む。それに加え、学生定期の大幅割引により金額も大差なかったため、現在使っている富水駅ではなく国府津駅からの通学を選択する事にした。

ちなみに、最寄りは御殿場線の駅なのだが、こちらはJR東海の管轄であるためにSuicaが使えない。更に片道一時間に一、二本のローカル線であったので、わざわざ国府津駅まで自転車で通学していた。

自宅から駅までおよそ30分。元気なものである。平均して一ヶ月に一回は後輪がパンクしていた。元気なものである。

国府津駅の内部

東海道線と御殿場線の二つが乗り入れる駅で、乗降者数もそこそこか思いきや、東京ー小田原間でぶっちぎりの最下位という話もあるくらいの国府津。

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/国府津駅

詳しい解説はWikipedia て見て欲しいが、個性派揃いの東海道線の中でもなんとも異様な個性を放っていると思うのは自分だけか。

まず、あの規模で改札が一つしかない。
そんなにデカイ駅ではない(むしろ、東京近辺に比べたら格段にショボい)が、Suicaが使えない御殿場線から乗り換えると、遥か彼方の改札まで行って切符で外へ出て、すかさず定期に持ち替えてUターン。電子定期で改札と最速の再開を迎え、そのまま元のホームへ。

なんともやるせない運動を強いられるものだ。雨の日は御殿場線の最寄駅から乗るので、雨の日だからといって運動は避けられなかった。
なるほど、だから今体重が増えたのか。

加えて思うのが、駅舎の豪華さに対する客用スペースの狭さ。まるで学校のような四階建て駅舎の割に、乗客が立ち入れるのは一階の半分を占める改札エリアのみ。一体中にどんな小田原の闇が隠されているのか。ずっと中に入ってみたいと思っていたのだが、とうとうその夢は叶わなかった。

ちなみに、一度対面する崖のような道から望遠鏡で中を覗いてみたことがある。
オッサンが忙しそうに働いていた。期待させて悪いが、そんなもんである。

悪い事ばかり書いてる気もするが、無論、それも含めて懐かしい思い出であり、愛すべき個性である。妙に快速が止まることや、ホームから海が見える等、いいところもいっぱいあるのだ。

国府津駅の外

特筆すべきは国府津海岸だろう。なにせ他には目ぼしいものなど無い(近隣の皆様ごめんなさい)。

一応、自分の学生時代終盤から飲み屋チェーンの庄屋ができたが、果たして繁盛しているかは謎である(庄屋の皆様ごめんなさい)。

そう、人の創りし矮小なるオブジェなど母なる海の前では霞んでしまうのだ。

とか言っときながら、海の眺めは根府川駅のほうが有名だろうか。あそこはさらに何もなくて、海を鑑賞するには無駄なものが無い。

まぁ、この二つの駅名を見てピンと来る方々は既にもう自分の周りに溢れかえっている。

そう、ラブライバーだ(周りの皆さん、読んでたらごめんなさい)。

自分は友人から教わってそのアニメの該当部分を見ただけなのだが。
なんとまぁ、学校帰りに俺がよくランニングしてる場所で感動的なシーンが繰り広げれているではないか。

太公望達に交じって、体のたるみとやるせなさを振り落とすために走り回った海岸線。

はるばる遠くからお越しのラブライバーの皆さん、ごめんなさい。
夜中に走り回って気づかず、置石のメッセージを滅茶苦茶にしてしまったかもしれません。

時の流れとは残酷なものである。

ちなみにこのサイトのロゴは国府津海岸における日の出がモチーフとなっている。
なんで青緑かというと、自分の勝手なイメージである。駅自信はくすんだ橙色のイメージなんだけど、海岸沿いは何故か青緑イメージ。

なんだかんだで気に入ってるロゴなので良しとさせてください。

日々を振り返って

なんだかんだ言って、三年間も同じ駅で通えば愛着もわくものである。
特に懐かしいのが、毎朝同じ位置に立っておはようございます、と笑顔を振りまくおばちゃん。

国府津駅を定期的に使う人なら多分皆分かるおばちゃんなのだが、どうにも自分は挨拶を返すのが苦手だった。
ただ、自分が顔を出さなくなった今も、多分毎朝同じく出勤の人々に声をかけているのだろう。

帰りに通りがかるラーメン屋二軒も懐かしい。
今帰り道に通りかかるのは幸楽苑になってしまったが、当時は学校から帰ってくるとこの二件に誘惑されたものである。
交通方法が変わるとめっきり行かなくなるものだが、たまには行ってみたいものだ。
オロチョンラーメン 食べログ
豚壱屋 食べログ

新しい通勤ルートで、新しい思い出を作るのは楽しいが、やっぱり自分のルーツになりつつある場所もたまには思い出してあげねばならない。
故郷が遠い人は思いを馳せる時間も少なくはないのだろうが、自分のように、手の届くところにある場所は案外忘れてしまう思い出となってしまうことも多い。

ヘンな駅ではあったが、三年間お世話になりました。